町を知る。職人に学ぶ。『瀬戸内ファクトリービュー』に、僕の心が躍りっぱなしだった。

瀬戸内ファクトリービュー SFV 地元のモノ
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どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。

先日2019年11月2日(土)~3日(日)、広島県府中市と福山市で開催された『瀬戸内ファクトリービュー』。内容は同時多拠点工場見学であり、広報向けで言うとオープンファクトリーイベントでした。

この二日間で20社近い企業の工場見学とワークショップが一般向けに開催されて、普段知ることがない製品をつくる上の技術や職人の声、企業の裏の裏まで見ることができました。地元にこれだけ企業があることに、僕は素直に驚きました。

「瀬戸内ファクトリービュー」山海にとけこむ、産地に触れる2日間。
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今回の記事で伝えたいことはひとつ。『瀬戸内ファクトリービュー』が面白かったんです。普段見えない企業の内側、見たこともない機械や技術、そして製品。そして、そこで働く人たちの顔と声。

文字じゃ伝えきれない部分が多いのですが、何が見れるのか、どんな雰囲気なのかが写真を通して少しでも伝わり『来年行ってみたい』と思ってもらえたら嬉しいです。どうぞ最後までお付き合いください。

目次:

  1. 世界と渡り合う技術が、地元「備後」にあった
  2. 『木工』:得意分野を超えた先に、繋がる技術
  3. 『繊維』:日本人の2人に1人が履くデニム生地
  4. 『味噌』:国内はもちろんアジア・欧米に販路拡大
  5. 『鉄鋼』:ここでしか、出来ない。職人とデザイン
  6. 『ゴム』:公共空間のゴムタイルと国産スニーカー
  7. さいごに

1. 世界と渡り合う技術が、地元「備後」にあった

広島県福山市と府中市。広島県東部と言うより、もはや岡山県にほど近いこのエリアは昔から「Bingo-備後-」地域と呼ばれています。端から端まで1時間程度離れたエリア。広島市からも2時間弱離れたエリア。

そんな備後地域で開催された「瀬戸内ファクトリービュー」。約20社が参加しました。

  • 日本五大家具で有名な府中家具の木工技術
  • 2人に一人が履いているデニムの生産地域
  • 欧米を中心に海外販路を広げる味噌メーカー

など、日本国内はもちろん世界を相手に取引する参加企業があります。しかしこんな記事を書いている僕ですが、企画会議に参加するまで地元企業を1社も知りませんでした。恥ずかしいやら、寂しいやら。

例えばオリンピック関連の表示器も作っている地元の看板制作企業。

地元にオリンピックに携わる企業があることに驚きながら、工場見学をさせてもらいました。

この企業は、機械一つ一つに名前が付いていました。愛着込めて、使われてるのが面白い。そのほかにも、伺う企業毎でいろんな取り組み・工夫を感じられました。

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18歳まで育った地元なのに、知らないことがあまりにも多い。初年度にも関わらず来場者が2000人を超えた本イベントの魅力が、少しでも伝われば嬉しいです。

2.『木工』:得意分野を超えた先に、繋がる技術。

額縁を長年作ってきた企業が作るのは、椅子。 天板のやすり掛けも丁寧に手作業。

額縁を作る技術は、

例えば椅子や机の継ぎ目に活かされています。

奥の機械は「45度」をつくる為の特性什器。額縁ならでは。

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国産ベッドの制作企業は、1つの工場で完成形まで組み上げます。

柔らかいカーブの一つ一つ、丁寧な手作業。

海外からの技能実習生も共に働きます。

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手作りながら、繊細で気密性の高い桐箱。

サイズやデザインも豊富。 オーダーがあれば即座に対応できるそう。

当日は、桐箱のデコレーションワークショップ .

日々の入れ物から、高級なプレゼントまで。スッと閉まる蓋が気持ちよかったです。

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ソファーメーカーは、木も革も扱う。

革を手縫いで模様作る様子。

お隣りのショールーム内では2種類のワークショップ。

「革」のワークショップは、カードケース周囲を仕上げる「コバ磨き」体験。

僕も初めて体験させてもらいました。革好きの僕にはドンピシャでした。

同じ会場で「木」のワークショップ。

箸かスプーンを選んで削り出す。子どもも大人も楽しそうでした。

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家具のショールームには、 兵庫県からも出店。

一日限りの出店に、偶然来店したお客さん。産地や製品の質問、話が弾みます。

ワークショップは、木の模様を選んでペン立てのデコレーション。

家族連れが沢山。二日目のお昼には材料が無くなっていました。

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精巧な車両用木型を作る企業が長年作り続けてきたのはiPhoneケース。

初めて触ったときの木目の美しさやカッコよさ。僕がiPhoneだったら即購入です。

そして同様の精巧な技術で削り出すヘッドホンハウジング。美しさに加えて、木毎に音の広がりも変わる。遊び心溢れる製品でした。

木に対する知識も愛も、目の前で話が聞ける。

『職人しか知らない、最後に蜜蝋を塗るときの感動を伝えたかった』

そんな想いと共に木製の蝶ネクタイを削り出し、磨くワークショップは家族連れにも大人にも大人気でした。

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各社とも、僕が書き尽くせないほど木工への愛が溢れていました。

3.『繊維』:日本人の2人に1人が履くデニム生地。

地元が日本屈指のデニム生地生産地とは知らなかった僕です。恥ずかしい。

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デニム製品を縫い上げる職人たちの現場。

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デニム製品づくりを学ぶ教室。

卒業までに、1本のデニムパンツを縫い上げます。

繊維産地を盛り上げる為に、様々な企画も練られていました。

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初めて入るデニムの縫製工場。

絶え間なく轟轟と動き続ける精密機器。

デニム生地の織目は、縦糸と横糸の組み合わせが特性をつくるそうです。ストレッチデニムはここが重要らしい。

製品になる前の糸の匂いだって嗅げる。

自分が買って何気なく日常で履いていたデニムが、良く調べると地元企業の製品だった。

この驚き…伝わるだろうか。

4.『味噌』:国内はもちろんアジア・欧米に販路拡大。

地元の味。

工場見学の前に振る舞われたお味噌汁は、かつお節と味噌とお湯のシンプルなもの。

口の中にしっかりとした舌触りがあっておいしかったです。

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広い工場の中にはIoTセンサーを多数配置。温度や湿度をデータベースしていく実はハイテク企業。

年季の入った味噌樽たち。大きい。

味噌が出来上がり、詰め込まれる瞬間。

出来立ての味噌は、温かい。

日本人の、僕の故郷の味。

5.『鉄鋼』:ここでしか、出来ない。職人とデザイン。

福山は造船業を含めた鉄鋼の街。港沿いには鉄工所が集まります。

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熱で、斬る「溶断」

熱で、削る「溶流」

仕上がった瞬間には、まだ赤く熱が残る。

叩いて、強度を高める。

熱い鉄を投げても燃えない、昔ながらの土床。

企業が今回作ってくれたイベントロゴ。

鈍く光る黒が綺麗でした。

火を扱う職人。ロマンを感じずにはいられません。

6.『ゴム』:公共空間のゴムタイルと国産スニーカー。

公共空間に使われるゴムタイルメーカー。

ゴムの技術をスニーカーソールに応用して完成させた国産スニーカー。(の、ミニチュア)

僕は前からこの企業の製品が大好きです。

革を選び、型から切り出してソールと組み合わせる「ミニチュア靴づくり」ワークショップ

ソールも、革も。製品に使われるホンモノ

柔らかなゴムの手触りが、楽しかった。

7.さいごに

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。今まで見たことがなかった地元の企業の中を回るワクワクが、少しでも伝わっていれば嬉しいです。

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当たり前のことですが、二日間ではとても全ての企業を回ることができないイベント。それでも、回った企業すべてで驚きと発見がありました。何よりも、地元にこれだけの企業があることを誇らしく感じたことが、嬉しかった。

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最後に移住関係のイベントについても触れておきます。

イベントに並行して、1日目の夜に開催された「手に職、暮らしミーティング」

地元からだけでなく東京や福井、兵庫からも人が集まり、町が面白くなるために今僕たちができることを話し合った夜。まさか、こんなにたくさんの人が集まるとは思いませんでした。

時間はあっという間に過ぎていき、そのまま懇親会にも沢山の人が参加。様々な業種の視点とアイデアが混ざり合う夜になりました。

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「瀬戸内」の一部にある「備後」地域に、これだけ技術を持つ企業が集まっている。そこで働くのは、拘りを持ちながらも優しくて、製品と技術への愛が深い職人たち。

それを見学し「面白い」と感じてくれた、異なる地域から訪れた人たちとのつながり。今回のイベントを通して、僕は地元からもっとスゴイことが起こる予感がしました。

同時に思ったのが、『僕らだけが体感するのは、もったいない。』

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ぜひ、この記事を読んだ人が未来の『瀬戸内ファクトリービュー』に足を運んでくれたら嬉しいです。まずは来年2020年11月、職人の技術にワクワクしに来てください。

土地を巡る観光の枠を超えた、更に深い面白さがあることを保証します。

備後地域、面白いよ。

それでは、また。

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