どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。
今回は、Jabraから2022年9月に発売された最新機種の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 5」を紹介したいと思います。同社ではミドルクラスに位置付けられている本モデルですが、性能一覧を見れば見るほど明らかに現段階でバランス最高。価格差2倍のソニーやゼンハイザーにはない魅力があります。
感想を含め、現在利用している旧製品のJabra Elite 75t Activeやその他メーカーと比較を踏まえて書いていきます。
目次:
- Elite 75t Activeに感じた不満点
- 欲しい機能が全部ある
- Elite 75t Active と Elite 5の比較
- さいごに
1. Elite 75t Activeに感じた不満点
約2年間使い続ける同製品は、非常に満足度が高いモデルです。そもそもJabraは補聴器なども手がけるデンマークの老舗メーカー。AppleのAirpods ProをはじめSONY、BOSE、ゼンハイザー。国内でもYAMAHAやPanasonicやJBLなどなど、ワイヤレスイヤホンは各社がこぞって投入している分野ですが、
- マルチペアリングで2台同時接続
- 価格帯が1万円台中盤と、手を出しやすい
- 物理ボタン搭載(クリックできる)
- 複数台のマイクを搭載し、通話性能が高い
- 連続7時間の継続利用
- 急速充電対応
- ワイヤレス充電対応(ちょっとシビア)
が2年前の機種に全て含まれている点で、Jabra Elite 75t Activeはとても優秀だっと思います。さらに、発売後にソフトウェアアップデートでノイズキャンセル機能を搭載したJabraという企業体制にも、驚きと共に好感を持ちました。
ちなみに後継機に85tもありますがセミオープン化して音質とノイズキャンセル機能の強化を行った代わりに、サイズと重量増加、連続使用時間が低下という結果で僕には75tが合っていました。
マルチペアリング機能については、2台のスマホやPCを同時接続し着信や音楽再生を検知すると自動で切り替える機能です。最近ではAppleのAirpord Pro(第二世代)に搭載されたと話題になっていました。しかし2年前からすでにある技術で、さらにゼンハイザーのMomentumシリーズは未だに未搭載です。そういう意味でも、Jabraは一歩先を行っているメーカーだと思っています。
音質とマイク性能とANCの全てを併せ持つ完全ワイヤレスイヤホン、まだ世界に無いのではないでしょうか。その点で、Jabraはとてもバランスの取れた機種だったと思います。
しかし一方で、どうしても不満に感じたところが大きく3つあります。その一つは「①右耳イヤホンが親機のため、左耳単体では利用できない」ということ。実働でも約6時間は継続利用できる本製品ですが、例えば4時間音楽を聴いていた後で電話やオンラインミーティングが入る(あんまりないかもしれませんが)と、気づけば充電切れのアラートが鳴り始めます。これが意外とあって、「左耳は充電できているのになぁ・・・」と思うことがしばしば。
あと、誰かと並んで座っているとき。右側に人がいると、イヤホンで人の声が聞こえにくくなるので左側だけ使いたかった。これは、結構感じたことです。
そしてこの問題は次の「②ヒアスルー機能が今一歩」につながります。
ヒアスルー機能に関しては、もう少し自然さが欲しいところでした。
どうしても「録音した外部の音を少し篭らせて聴いている」感じが拭えず、人と話をする時などは聞き取りにくくてイヤホンを外すことが多かったです。マナーとして外すのは大切だと思うのですが、気がしれた人と仕事中に会話をする中で外すのは少し不便。できれば装着していることを忘れるくらい自然であってほしかったです。
そして、3つ目の不満点は「③屋外通話時のノイズキャンセル能力は今一歩」。特に車の走行音や風切り音に関してはかなり強く入ってしまうので、毎回困っていました。
この3つが、どうやら現行機種では改善されたようです。(そして、最近右イヤホンの接続不具合があったのも決定打)
2. 欲しい機能が全部あるElite 5
先ほど書いた、「①右耳イヤホンが親機のため、左耳単体では利用できない」「②ヒアスルー機能が今一歩」「③屋外通話時でのノイズキャンセル能力は今一歩」問題。
この3つの機能が、実はフラグシップモデルなどにより改善されていました。そしてElite5で完成した印象を受けます。とはいえ機能比較については、この方のブログのまとめがとてもわかりやすかったのでぜひご覧ください。
結論から書くと、「85tよりも音質が向上し、現行フラッグシップモデルの Elite 7 Proと同等以上の使い勝手」とのこと。さらに、高音質な音声転送コーデックである「Apt-X」にも対応。このあたりが、とても興味深いところです。
本来なら僕が使う次の旗手としては、同社フラグシップモデルのJabra Elite 7 Proに行きたいところだったのですが、レビューを確認するとノイズキャンセリング機能の評価が少し低め。精度は高い代わりに、通話時の声が小さくなるという書き込みを多く見ました。
音質に関しては、本来音楽を再現するドライバが圧倒的に大きい85tの方がよさそうにも思えるのですが、ブルートゥース接続が1世代古くコーデックも一部非対応ということで納得もできるところです。
あと、85tは大きいんですよ。それが、どうしてもネック。
3. Elite 75t Active と Elite 5の比較
ということで、さっそく注文しました。そして届きました。早い。
まずはElite5のパッケージから見ていきます。
ケースを見た瞬間、「おやおや?」と思ったのはきっと僕だけではないはず。
イヤーピースと本体と、短いUSB – USB-Cが付属。いや、ケースの底が入りきってない?
DESIGHN IN COPENHAGENは良いんですけどね。ミドルクラスだから?紙の使用量削減とかなんでしょうか。ちょっと不思議でした。
中身はシンプル。
イヤーピースとケーブルと本体。本体は以前に比べてマット感が増しています。ここからは、旧型との比較をしていこうと思います。
まずは両者を並べてみていきます。
サイズとしては、少しだけElite5の方が大きくなりました。色味はマット仕上げになり、手触りもツルツルからサラサラした印象。どちらも好きですが、新しい方が指紋は残りにくいかなと思います。
併せてインジケーターの位置が背面から正面のロゴ下に移動しています。
これは充電時、毎回背面を確認していたので地味に良い改善だと思います。
そしてヘッドセット毎のインジケーターは相変わらず完備。充電状態や残量が色で分かるので重宝しています。
イヤホンの形状は、こうしてみるとかなり印象が変わりました。
新型の方が柔らかい三角形のカタチです。旧型は丸いのですが、出っ張っている部分が耳にあたってしばらくは痛みが出ていました。今は慣れたものの、使うと未だに違和感があります。
マイク穴がなくなっただけでも、だいぶ新型の方がすっきりした印象になるのが良いですね。
そして、左耳単体での運用もできるようになりました。これで、左→右→左・・・と使い続けることで実質28時間の連続使用ができます。常に片耳から音楽が聴けるの、結構良いのではないでしょうか。
4. さいごに
実際に半日使ってみた感想としては
- 装着時の圧迫感がなくなった(優しい)
- 音の広がりが明らかに良くなった
- スマホとの接続(バッテリー表示含め)が安定した
ということで、少なくともJabra Elite 75t Activeからの買い替えは十分に価値があるのではないかな、と思います。気になっていた性能面では
- 外音取り込み(ヒアスルー)が自然
- 左右どちらも独立で使えるの嬉しい
- 通話の違和感もなし
と、満足度高いです。
逆に気になるところは
- Googleアシスタント導入でボタン設定が固定化
- 装着感は緩め(少し不安)
というところです。一日使った感想は大満足なのですが、もう少し通話や日常使いをしてみて、追記もしたいと思います。
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普段はかなり事前比較してから購入するのですが、今回は寝て起きて即決でした。先日購入したNreal Airくらいに使い勝手や生活レベルの向上を期待しています。
もしかしたら、Nrealと使えばより幸せになれるかも。唯一の不安は、この性能を全て受け継いだフラグシップモデルが販売された場合ですね。
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