今日は自転車探しをしていきます。試乗したのは Tern / Dahon / Tyrell / birdy / Brompton の5メーカー。
どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。
5年前までは29インチのMTBに乗っていたのですが、パンクやサビによって泣く泣く廃棄。細かなメンテナンスをせず室外保管してボロボロにしてしまいました。そこで今回は室内保管もできるミニベロタイプに限定して、走りも楽しいものを探してきました。価格は10万円〜。
求めるのは
- 速度が気持ちよく出せる
- 往復40kmくらい楽しく走りたい
- コンパクトである(折りたためるとより良い)
- デザインが印象的
ということで。最初は折りたたみ機構のないモデルを検討していましたが、せっかくミニベロなら折り畳めたほうがいい気がしました。楽しい自転車に乗りたいという主観的な感想ですので、ご参考までに。
(画像引用|Brompton公式)
1. Tern Amp f1
「久しぶりに自転車に乗りたいな。」と思った時にに見つけたモデルが、Tern Amp f1。
かつて乗っていたMTBを思い出す極太タイヤと印象的なフレームが特徴。価格も10万円以下のため、第一候補でした。太いタイヤは街乗りでよくある段差や悪路を気兼ねなく走行できるため、安心感があります。
一方で、試乗して感じたのは「あれ?思ったよりも速度が出ない」でした。
これは太いタイヤにブロックパターンがあるため、スポーツモデルのような軽快感が失われるためとのこと。踏み込んでもイマイチ速度が乗らない。逆に言えば、速度を求めなければ楽しく走れそう、と感じました。街の中をゆったり走るには良さそうです。ただ、郊外をスピード出して乗るには物足りなさを感じそうです。
フレームがしっかりしているので、タイヤを細くすると走りもかなり変わるとスタッフさんから教えてもらいました。
2. Tern Serge
次に見つけたのが同じくTernより Surge。
ドロップハンドルと特徴的なフレームが相まって、とても個性的なモデルです。お値段10万円程度。かっこいい。
ただブレーキレバーがドロップハンドル側にあり、試乗してみるとどうにも慣れませんでした。ドロップハンドルもかっこいいけどちょっとスポーティー過ぎな気もします。そしてハンドルとサドルの関係から必然的に前傾姿勢となるので、試乗したイメージだと緩やかな街乗りにはちょっと向かない印象でした。もちろん、早く走りたいと思えばこのモデルもあり。
上位モデルも存在しているので、安いロードバイクより速度も出るとスタッフさんからも教えてもらいました。ミニベロの中でも異彩を放っていて、人気もあるそうです。
そういえば、フレームにブランド名が大きく書いてありますね。シンプルが方が僕は好きです。
3. Dahon K3
コンパクトで可搬性も高く、10万円を切る価格で人気なのが Dahon K3。
価格的には魅力的な一台。ただ、デザインは良くも悪くも一般的に見えます。折りたたむとかなり小さくなるので、そこは結構びっくりしました。
走りはというと、ホイールサイズが14インチと小さいことがそのままフラつきに繋がる印象でした。これだけコンパクトになるので、十分なのかもしれないですが。僕としては走っていてあまり楽しくなく、速度は出るが今ひとつ気持ちよくない。折りたたんでコンパクトになるワクワクはあったのですが、日常的に数十kmを走る自転車ではなさそうでした。
キャンプに行く時に、車の荷台に小さく入ってると楽しそうなモデルだな、と感じます。とはいえだったら、頑張ってでもBromptonに行ってしまうのではないだろうか。そんな感覚です。
4. Tern Verge N8
Dahonを試乗中にスタッフの方におすすめしてもらったのが、Tern Verge N8。
フレームの剛性が高く、Dahonと比べてタイヤサイズも20インチ。最上位モデルまで共通のフレームを使っているとのことなので、このモデルから色々好きなパーツでカスタムしたい人にはオススメとのことでした。
価格も10万円程度で一番ちょうど良いかな。と思っていると、このVergeには上位モデルが3ついるとのこと。最上位は30万円Overなので候補から外れましたが、N8を買ってちょっとカスタムすると(ギアを増やして、ブレーキを交換して)、結局上位のVerge P10がパーツ構成で幸せになりそうだったので次に書きます。N8がおすすめの人は、全6色から選べることや自分好みにカスタムできる点ですね。
5. Tern Verge P10
Verge N8 からホイールをよりスポーツに向け、ギアを8から10段へ、さらに油圧式のディスクブレーキなど装備を充実させたモデルです。
これが、本当に乗ってて楽しかった。
折りたたみのサイズはやや大きいですが、走っている時の気持ちよさは今回かく全てのモデルで一番。気になることといえば、良くも悪くも印象的なフレームデザインとやや主張する折りたたみ機構。特にレバー周り。ただし、その剛性あるパーツのおかげで自転車を思いっきり漕いだときに変なたわみを一切感じない、しっかりとした走りを感じることができました。
またハンドル位置も僕にはちょうど良く、前傾姿勢にもならず街乗りも楽しそうでした。あとは、ちょっとシックなBronzeカラーがあるのもポイント高かったです。ただ、定価だと値段が20万円まで上昇。
今やっているキャンペーンなどのおかげで少しお買い得の予定。と思っていたら、とある自転車ショップで色々あって17万円程度に。このモデルなのか?
6. Tyrell IVE
Ternの試乗時に「唯一Ternより乗り心地の良いミニベロは、Tyrell(タイレル)だと思いますよ」とスタッフの方に言われて見つけたのがTyrell IVE。
調べていると「DahonとBromptonのいいとこ取りを目指した香川の自転車メーカー」とわかりました。デザインが綺麗なのですが、しっかり走るモデルはより上位のFXとのこと。IVEは良くも悪くも街乗り用とのことで、Tern P10のような走行性能はないとのことでした(あくまでスタッフさんの感想です)
折りたたみ機構はよく考えられていて、ハンドルにあるレバーを使うことで簡単に後輪の折りたたみロック解除が可能とのこと。デザインもシンプルで好きです。ただ、車両価格は可愛くないですね。22万円(税込|2023.08現在)とのこと。
国産メーカーなので応援したい気持ちはあったのですが。このモデルを購入するのであれば、予算を抑えてTern Verge N8にするか、頑張ってBromptonにするかもと思いました。今後に期待したいな、と思います。工場行ってみたいなー。
7. Tyrell FXα
同じくTyrellでおすすめいただいたのがFXα。
正直フレームデザインにキュンと来なかったので、これは紹介に留めておきます。
折りたたみ機構も少しだけ特殊なようで、毎日折りたたんで玄関や部屋にしまいたい人には向いていないと教えてもらいました。ただ、走りだけでいうととっても良いそうです。お値段22万円程度。
8. birdy Classic
Tyrellをおすすめいただいた際に、合わせて教えてもらったモデルがbirdy Classic。
フロントが印象的な折りたたみミニベロ。
このデザインでしっかり折りたたみ自転車です。それがすごいなと思いました。そしてサスペンション機構があるので、「もしかしたら悪路も楽しく走れる?」とMTBを思い出しながら乗ってみると、思ったより硬い?。あまり乗り心地の良さを感じることができませんでした。折りたたみ寸法もやや大きめなので、コンパクトさを求める人には向かないみたいです。
デザインが個性的なので、デザイン買いする人もおられるかもしれませんね。
9. Brompton C Line
折りたたみミニベロといえば、Brompton。
40年以上の歴史を誇るイギリスの街乗り自転車。
この自転車は、乗ってみて一気にファンになりました。16インチとは思えない安定した走行性能と、6段変速仕様ならギアをあげると十分によく走る。ハンドルはストレートとM型を選べるのですが、前傾したくない僕にはM型ハンドルがしっくり来ました。
モデルはたくさんあり、2速モデルも楽しいのですが速度を出すにはちょっと物足りなく感じました。買うならExplore ラック付きモデルかも。ちょうど記事を書いている時期は「バブアー×ブロンプトン」モデルと「Brompton Beyond」モデルという、限定モデルが発売。専用カラーと特別モデルのバッグがセットで35万円程度。惹かれます。
そして、完全に予算外ですがBromptonには一部チタンパーツを採用したP Line(40万円) と超軽量チタンフレームを採用したT Line(70万円)もあります。そういえば海外には電動モデルも登場。
折り畳んだ時の佇まいも、めちゃ綺麗。
***
と、ここまで9台を乗り比べてみたのですが。あとはバイクに乗る時も書いたのですが、「今乗りたいモデルに乗る」が大切だと思っていて。そういう意味だと、Bromptonはもう少しあと、たとえば50代くらい。ゆったり街中を走りたくなったら買うモデルかもしれないと思いました。
10. デザイン or 乗り心地
乗り心地だけでいえば、Tern Verge P10が一番。デザインならBrompton。そういえばショップでBromptonを見ながら、一番心踊ったアイテムがこちら。
めちゃかっこいい上に、使い勝手もとても良さそう。良いよなぁ。
これに関しては、TernでもBromptonと同じマウントをつければ載らないことはないそうで。そういえばTernのフロントキャリアマウントは荷重7kgまで、対してBromptonは10kgまでと、そこにも街乗りへのこだわりを感じた気がしました。
最終的には、予算も考えると
Tern Verge P10に落ち着く予定です。
11. 必要最低限の装備
memoも兼ねて、自転車を買う上での必要装備も検討していきます。
- ヘルメット
- ライト(前後)
- 鍵
- 空気入れ
から良さそうなモデルを。
*
ヘルメット|
以前自転車とスノーボードをするときに使っていたこちら。
日本人の頭に合わせたJapan FITモデルがあるので安心感。あと、最近のヘルメットには折りたたみもあります。以前試着したことがあるのですが、高さがなくなるので鞄に入れて持ち運べるのが安心ですね。
フロントライト|
最初検討したのがこのモデル。
デザインも光量も十分にあり、LOWモードで300lmで12時間使用可能というのが気に入りました。ただ、よく調べると「取り付け台座」が少し特殊。レンチで締め上げると角度の微調整に向かないようで、次のモデルへ。
吊り下げにも対応して充電もUSBーC。吊り下げで使う時にはボタン位置を回して切り替えられるなど、中々面白い機構がついています。素晴らしい。ただし先ほどの製品と比べると、300lmで6時間程度、600lmだと3時間程度の可動になります。まぁ、そこまで過酷な環境は走らないでしょう。
リアライト|
これは一択。ちょっと高額ですが、マウント方法とUSB-C充電と色々な発光パターンがあるので安心感がありそうです。
もう少し価格を加味すると、マウントはフレーム限定ですがこっちもおすすめです
あと、以前使っていたメーカー(CAT EYE)のものも検討したのですが、「1.充電端子がmicroUSB端子|2. 連続点灯時間が心許ない」と2つの理由で残念ながら除外しました。街中中心で走る人なら、フロントライトをつけるだけでリアライトがつく機能は絶対に便利。おすすめしたいですね。
自転車用鍵|
ワイヤータイプやUロックなど見たのですが、「家に忘れるのが嫌だな」というなんとなくのイメージから自転車に取り付けられるものを探してみました。
空気入れ|
Tern Verge P10自転車の空気圧は「6~8bar」、バルブは「仏式」とのことなので、10bar入るものならOK。エアゲージは必須だと思います。
家で定期的に入れるタイプならこちら。いつも入れたい空気圧を視認できるのがいいですね。
いざという時のための携行品は、結構悩みます。
最近はUSB-Cで充電できるものも出ているらしい。すごい。
あとは、細いタイヤよりちょっと色々走れるブロックタイヤも試してみたいなぁ、と思っているところです。
あと、後方の確認用にちょっと使ってみたくてバーエンドミラーも購入。
バーエンドミラー|
*
あとは
- ペダル交換
- パンク修理キット
- グローブ
- チェーンオイル
- サイクルコンピュータ
- ボトルホルダー
も興味あります。
さいごに
車で20分かかるスーパーも、自転車でなら楽しく行けそう。バイクでも車でもなく、自転車っていいですよね。
とはいえ自転車を買って終わりにならないのも、自転車の恐ろしいところ。ここからしばらくは自転車関連の投稿が増えそうな予感です。
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