どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。
今回僕が書くのは、このタイミングでしか紹介できないマンガに関わる記事です。2016年の連載開始から読み続けているマンガで、4月からアニメ放送が開始された『鬼滅の刃』。1話を読んだときは「絵が少し苦手だけど面白い。」と思っていたマンガが、3巻を読むあたりから絵柄も癖になり、今では大好きになっています。アニメもすごくいい。
そこで、今日はこの『鬼滅の刃』の魅力を僕なりに書いてみようと思います。
『鬼滅の刃』とは
『鬼滅の刃』は週刊少年ジャンプで2016年から吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる )さんが連載しているマンガです。2019年7月には最新17巻が発売予定の、僕がジャンプで一番好きなマンガです。 連載1話から読んでいたのですが、2019年4月からはUfotableによるアニメ放映が開始されました。
血風剣戟冒険譚、開幕。
引用:集英社
舞台は、大正日本。炭を売る心優しき少年・炭治郎の日常は、家族を鬼に皆殺しにされたことで一変した。 唯一生き残ったが凶暴な鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為、また家族を殺した鬼を討つ為、2人は旅立つ。鬼才が贈る、血風剣戟冒険譚!
なんで、今この記事を書こうかと思ったのか。
それは、先週放送されたアニメ鬼滅の刃最新12話が素晴らしかったから。併せて少年ジャンプで連載中の最新話163話も素晴らしかったからです。というか最近の連載話が全部よかった。単行本16巻も、17巻もすでに楽しみ。
連載開始から読んでいたこのマンガの面白さを、誰かに伝えたい。気が急いた僕は、この記事を書くと決めて単行本を全巻購入しました。
自分にビックリしました。見てのとおり、まだパッケージを剥がしていません。単行本購入なんて何年ぶりだろう。
そんな僕がネタバレのない範囲で、鬼滅の刃が好きなところを書いていきます。気になった人は、どうか鬼滅の刃に触れてみてください。
マンガが素晴らしい。アニメも素晴らしい。
こんなに鬼滅の刃が好きな理由は、作者の独特な世界観の中で動くキャラクターがとても魅力的だからだと思います。シリアスと笑いが紙一重で描かれるこのマンガ、そして元剣道部の僕が大好きな時代背景と剣士たち。この世界観をアニメ化するにあたって制作会社のUfotableが最大限に活かしている。アニメ放送開始時には友人におすすめして回ったほどです。マンガのタッチには好き嫌いが分かれるかもしれませんが、どこか抜けているのに憎めないキャラクターを表現している雰囲気が僕は癖になってしまいました。
また先週アニメの第12話が放送され、僕は感動しました。第1話を見た時も嬉しかったのですが第12話はその総まとめ的な嬉しさがありました。詳しくはネタバレになってしまうし、好きなところを書き出すときりがないので省略しますが、素晴らしかった。アニメを作っている人たちは、きっと原作がすごく好きなんだろうなと伝わってきました。監督も作画も、そして声優のみなさんも。
ここで何を書いて伝わるか分からないので、僕は主要な登場人物を数名紹介します。
癖のある登場人物たち。
心優しき主人公:竈門 炭治郎(かまど たんじろう)
主人公の炭治郎は、優しくて真っすぐ。人を助けることを厭わず、自分が空腹でも他人におにぎりをあげるくらい優しい。芯が一本通っていてダメなことをダメと言うし、自分に正直でしんどいときはしんどいという。でも諦めない。努力を惜しまない。そんなしっかり者の長男です。嗅覚が鋭いので、鬼の気配を見つけるのも得意。
彼は冷静なんだけどどこか不思議な思考も兼ね備えていて、鬼との死闘を繰り広げている途中で自分の状況を分析して、
『俺は長男だから我慢できたけど次男だったら我慢できなかった』
こんなことを考えます。鬼を目の前にした思考とは思えない。
そしてそこから、自分を鼓舞する。しかも、口に出して鼓舞する。
「頑張れ、負けるな。己を鼓舞しろ。」
「頑張れ炭治郎頑張れ。俺は今までよくやってきた。俺は出来る奴だ。そして、今日も。これからも。折れていても。 俺が挫けることは絶対にない。」
真剣なのに、戦いの間に笑いが起きる。そして目が離せない。鬼滅の刃を象徴するシーンの一つであり、魅力だと思います。彼は正々堂々と勝負をするので、鬼の死角で待ち構えたとしても自ら名乗り、「今からお前を斬る」と宣言します。スゴイ長男です。
最初は刀の振り方も知らなかった炭治郎は、呼吸を鍛え体を鍛え、そして様々な鬼たちと戦いながら成長していきます。目的は、ただひとつ。妹の禰豆子を人間に戻すこと。この兄妹が、好きすぎる。
鬼になった妹:竈門 禰豆子(かまど ねづこ)
鬼なのにかわいい。炭治郎の妹です。
第一話で竈門一家は鬼に襲われ、炭治郎と禰豆子以外の家族は全員命を落とします。生き残った禰豆子も鬼の血を傷口に浴びた影響から鬼になってしまう。鬼は日の光を浴びると消滅するため、いつも炭治郎の背負う箱に入って移動。少しずつ戦う力、鬼としての力に目覚めながら、炭治郎と共に旅を続けます。
鬼になってからは、ある程度自分の身長を変化させられます。そして本気で戦うときは、全身の血管が浮き上がるほどに力を奮います。頑張った後は眠ることで体力を回復。少しずつ鬼としての力を使いこなし、彼女もまた強く成長していきます。
一転、炭治郎との日常的なほんわかムードでは目が「・」です。そのときの行動原理は、恐らく猫です。畳に寝転がってゴロゴロ転がったり、ぐにゃぐにゃ動いてみたり。かわいい。
最初は炭治郎を襲うことすらした禰豆子が、人を守ることを覚え、炭治郎と共に戦い、強くなっていく様はとてもいい。最期には、人間に戻ることができるのか。炭治郎と禰豆子が幸せであってほしいと願います。
弱さを嘆く眠れる剣士:我妻 善逸(あがつま ぜんいつ)
マンガではもちろん、アニメを見ればよく分かる、ヘタレ剣士。声優の下野紘さん、すごい。
聴覚が鋭くて、事あるごとにうるさい。女の子好き。基本的にしんどいことが嫌いなのに、なぜ剣士として生きていられるのか謎…。そう思わされるのはアニメの第11話まで。丁寧にヘタレを描いた彼の実力が初めて写されたアニメ第12話
『猪は牙を剥き善逸は眠る』
何度見直したか。先ほど書いた炭治郎の名言も登場する、最高に盛り上がる回です。ここで善逸が活躍するのは、おそらく数分程度。そのたった数分が、たまらなくカッコいい。その後もヘタレと強さを共存させていく憎めない善逸。女の子が好きで、男に厳しい。禰豆子ちゃん大好き。
マンガの善逸はもちろん、アニメの善逸もいいよー。
猪突猛進の野生児:嘴平 伊之助(はしびら いのすけ)
好きな言葉が猪突猛進の野生児。ものごとをよく考えない、好戦的な我流の剣士。皮膚感覚に優れていて、身体がとても柔らかい。中国雑技団みたいなことができます。
あまり回りのことを考えず、端正込めて研いでもらった刀を直ぐに岩でガシガシに割ってしまうし、そもそも猪の皮を被っているし、上裸だし。自由です。戦闘への登場回では女の子を踏みつけてしまって、炭治郎に本気で怒られます。
でも、純粋なだけで中身は良いやつ。彼は第160話で過去が描かれていて、家族について、特に母親について想いを巡らせていました。最初は戦いの事しか考えず一人で何でもやっていた伊之助が、少しずつチームワークを身に付けて炭治郎や善逸、他の仲間たちと共闘していくのは、かっこいいです。
敵対する存在:『鬼』
人を喰い、生きる鬼。炭治郎たちが戦う相手。僕が鬼滅の刃を好きな理由の一つがこの『鬼』の過去を描く回があること。それは炭治郎を通してだったり、善逸や伊之助を通してだったり。人を喰う悪しき存在で、倒すべき相手なのに、鬼となった背景には悲しい過去がありどこか憎めなくなります。
特に物語の中盤以降で登場する強い鬼たちを『十二鬼月-じゅうにきづき-』と呼びますが、彼らの中でも上位の存在たちとの死闘では、その物語がより濃く描かれます。時代背景や、育った環境からくる悲しさや憤り。その思いを背負って鬼に生まれ変わる。そして倒された鬼たちが何を感じるのか。このストーリーがまた鬼滅の刃を好きにしてくれました。
是非、アニメも一緒に観てほしい。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
正直、まだまだ書きたいことはあります。禰豆子が鬼化したときに鬼狩として駆けつけた「冨岡義勇」や、炭治郎に修行をつけてくれた「鱗滝左近次」、修行中に現れる謎の剣士「錆兎」と「真菰」、刀鍛冶の「鋼鐵塚蛍」鬼の研究をする「珠世」、共に暮らす「愈史郎 」。それぞれがそれぞれのの行動原理をもっていて、信念に沿って生きています。その生きざまが、時に真剣に、時に笑いを混ぜながら絡まっていく。そしてすべての鬼の根源「鬼舞辻無惨」。原作は物語も佳境に入っているようで、キャラクターたちの過去も明らかになっていきます。これから描かれる彼らの物語がとても楽しみです。
放送中のアニメがまた良い。原作を忠実に、時にそれ以上に読み解いて音楽と映像を組み合わせた、新しい感動を与えてくれています。毎週楽しみにしています。(放映局等はコチラから)僕はいつもAbema TVで見るのですが、会員登録等をしなくても2週間は最新話が鑑賞できるようになっています。放送は土曜日23:30~なので、ぜひ。
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ということで、いかがだったでしょうか。
アニメ第12話に感動して、何かを書かないと…と衝動的に今回記事を書きました。いつもレンタルで読んでいたので、久しぶりにじっくりコミックも読み進める予定です。
そう思って単行本第一巻を読もうとしたら、カバーと本書の表紙イラストが違うことに今更気付いて鳥肌が止まりません。こういう吾峠呼世晴先生のセンスが、たまらなく好きです。
「残酷」というタイトルから始まる鬼滅の刃。最終話では「幸せ」で終わることを願います。
***2020.5.24追記***
先週、遂に最終回を迎えました。最終回には賛否のある設定がありましたが、僕は作者の吾峠呼世晴が書きたかったキャラクターたちへの愛で溢れた形だったと思います。間違いなく、良いマンガでした。
何度でも読み返したくなる素敵なマンガをありがとうございました。
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それでは、また。
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