富士フイルムX-T1大好きユーザーがX-T5を買って思うこと

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どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。

やっと来ました。富士フイルムのフラグシップ写真機X-T5

やっと、と書いた理由はX-T4、X-H2S、そしてX-H2でバリアングル液晶の採用され続け、購入には至らなかったから。大好きな初代X-T1から買い替えを検討し始めた頃から、すべてのモデルに採用されたバリアングル液晶。この流れをやっと止めてくれたX-T5。

製品発表時にワクワクが止まりませんでした。

所有機材:X100F /X-T1+XF35mmF1.4 / X-H1+XF26-55mmF2.8 | XF50-140mmF2.8 + XF1.4X TC / XF10-24mmF4

予約も多いみたいで発売日に3ヶ月待ちの記載。

「年始に使えたら嬉しいけど、新年度からかな」と思って注文したら2日後に届きました。なのに久しぶりにカメラのことを書いていきます。ちなみにスペックは良くなってる前提で、手触りとかデザインとか主観的な感想について書きます。カメラって、そこが大切だと思うんですよね。

目次:

  1. 富士フイルムが好きだけど
  2. X-T5を開封してみる
  3. X-T5とX-T1を比べてみて
  4. さいごに

1. 富士フイルムが好きだけど

実はX-T4発表時から、僕の富士フイルムに対する印象は変化していて。文字にするなら「写真ユーザーではなく動画ユーザー(Youtuber)へ向けてるの?」です。特に顕著に感じたのがバリアングル液晶の採用。

もちろん、特に動画撮影ではバリアングル液晶が便利なのは理解できます。あと、モニターを裏返すことでX-PRO3的な使い方ができるのも素敵だと思いました。X-H2では空冷ファンの採用もあり、プロユースとして最高だと思います。

ただ、違うんですよね。何か、違うんですよ。

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X-T1+35mmF1.4

X-Tシリーズの楽しさは、ファインダーが中央にあること。そして、心地よいシャッター音。その上で、中央がずれたバリアングル液晶で撮影するのが、なんとも気持ち悪いのです。知人のカメラで撮影してみたときも、やっぱり違和感が強い。

そこに来て、X-H2シリーズでは軍艦部含めたダイヤル部の大幅変更。

画像引用:X-H2(価格マガジン)

確かに、動画撮影時にはSS固定でISOかF値変更になるため割り切っていて良いとは思うのですが。なんだか、あのアナログ感が好きなのになぁ・・・。というなんとも言えない気持ちに。

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X-H1+XF16-55mmF2.8

とはいえ、X-H1からある上部モニターは結構好きでした。グリップも深いのでXF16-55mmF2.8を付けた時のX-H1の使いやすさも満点。そう考えると、今の機材が一番好きです。別に買い替えたくもなく。

だけど性能的にあと一歩進化してくれると、より楽しくなるのが本音です。X-T1に関しても、フルマニュアルでゆったり写真撮影する分にはいまだに不満点はありません。それ以外の、仕事などで利用する際には

  • ホワイトバランスの精度が悪い
  • AF精度が悪い
  • AF速度が遅い
  • 高感度ノイズ耐性がない
  • 動画性能が低い

X-H1に関しては

  • ディスプレイ解像度が低い(ピークが見えない)
  • バッテリーが保たない(1日撮影に6本持参)

と要望があるのも事実。

これを8年前と4年前の機種に言っている時点で、どちらのカメラも名機だと感じます。特に、普段使いでX-T1はいまだ一番撮影が楽しいカメラ。それを含めて、X-T5が僕の目にはどう映るのか。自分自身も楽しみです。

2. X-T5を開封してみる

と言うことで、早速開封していきます。

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X-H1から変化のない、真四角真っ黒の箱です。余談ですが、初代X-T1グラファイトシルバーエディションの箱。この箱を開ける時の高揚感はすごかったなーと、思い出します。

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(動画もYoutubeに残っています)

***

話が戻って、X-T5。ここから少しテンション下がりますがご容赦を。

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開くとまず初めに点検サービスのご案内。

サービスの紹介があることは嬉しいですが、なんというか。APPLE製品とか色々と見てしまうと、開けた時の感動値を上げてもらうことに慣れすぎているのかもしれません。

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そして続けて新品の箱なのに内部に汚れ。どうなのでしょうか、製品は検品されているでしょうけど。

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内部には説明書以外にバッテリーと充電用ケーブル一式。そしてストラップ。

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そういえば充電器は付属しなくなったんですね。基本カメラで充電してね、という思想らしく、USB-Cケーブルとアダプターのみでした。出力は15W。僕は今後バッテリー追加購入に合わせて、2つ同時充電できるモデルを買いました。

*

気を取り直して、本体開封。

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ようこそ、X-T5。

X100Vと同じような、直線的なデザインになった印象です。綺麗ですね。

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左にはしっかりしたカバー付きの端子類。

上からMic / Remoto / USB-C / HDMI-Dとなっていて、ヘッドホン端子は付属のUSB-C → 3.5mm 変換を使うようです。ヘッドホン出力が使えるの、いいですね。

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右にはデュアルSDカードスロット。いざって時に切り替えができるので、X-H1からデュアルスロットは重宝しています。ありがたい。

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バッテリーも大容量。安心感はかなり違うのですが、このバッテリーサイズ分カメラの厚みが増えている印象です。

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シルバー個体なのに、シューカバーはブラック。こういうところなんだよな、と思ってしまう。

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ボタンが大きくなったり、ストラップ用のリングはつけてあったり。そのあたりは使いやすそうです。

それではここから、X-T1と並べてみます。

3. X-T1とX-T5を比べて思うこと

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左:X-T5 | 右:X-T1

デザインとしては、素直にX-T1が好きです。柔らかくて曲線的なデザインだからでしょうか。

とはいえ、どちらもかっこいいですね。ストラップホルダーの形状と位置が変わっています。新型はプラスチックカバーも付いている代わりに、利用しないときはカチャカチャ鳴っていました。

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左:X-T5 | 右:X-T1

少し角度をつけてみると、シルバーの色感も結構違います。X-T1のグラファイトシルバーには1段深みを感じます。さすが、「グラファイトシルバー」

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上:X-T1 | 下:X-T5

上から見ると、厚みが結構増したのがわかります。その分ダイヤルの間に余裕ができたかな。グリップの深さはX-T5の方が握りやすく感じましたが、全体としてデザインがソリッドですね。

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背面もボタンそれぞれの大きさや角度が変更されて、使いやすさは圧倒的に上がっていると思います。丸みもあって、凸も大きい。ただ一つ、DISP/BACKボタンに「Bluetoothマーク」をつけないで欲しかったな、と個人的に。

あと、X-T1はフレーム内側までしっかりとシルバー塗装されたパーツが使ってあります。この辺りもX-T1素敵ですね。

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左:X-T5 | 右:X-T1

バリアングルは2軸から3軸へ。猫を撮るときに使うかも。

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左:新バッテリー|右:旧バッテリー

バッテリーは目で見ると容量増加がよくわかります。1260mA から2200 mAhと大幅しているのも、素直に嬉しいポイント。このバッテリーでX-H1が使えたらな・・・。なんて思ってしまいます。

そして、X-T5を構えて改めて感じたのは「大きい」でした。

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左:X-T5 | 右:X-T1

バッテリー分だけ分厚くなって、ホールド感は増したのですが。

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X-T5 + XF35mmF1.4

試しにXF35mmF1.4を装着すると、ボディ側のボリュームがあってずんぐりして見えるんですよね。

これはこれで、可愛げがあるのですがなんだか、しっくりこない。X-T4から小型化されたと聞いていたので、X-T4がどれだけ大きかったのか不安になる程です。

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X-T1 + XF35mmF1.4

X-T1+XF35mmF1.4だと、なんだかしっくり。まぁ、思い入れ分の補正もあるとは思いますが。

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X-T5 + XF16-55mmF2.8

かといって、X-T5にXF16-55mmF2.8だとオーバーサイズ。

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X-T5 + XF10-24F4

そして、行き着いたのがXF10-24mmF4。

このくらいのレンズバランスで、なんだか落ち着く気がしました。

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上から見ると、やっぱりX-T5の厚み分でレンズの存在感が消えている気がします。X-T1にXF10-24mmF4を付けると大きく見えました。個体の厚みって、デザインに大きく関わっているんですね。

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ということで、結局X-T1とXF35mmF1.4は生涯を共にする気がしたという結論でした。

X-T5とXF35mmF1.4の性能的な話をすると、もう一つあって。

AF精度と速度が格段に上がった結果、AF動作音がびっくりするぐらい聞こえます。「ジジーッ、ジーー」という音ですね。あの音さえなければ確実に1番好きなレンズなんですが、残念。XF35mmF1.4を使うときは、ゆったりフルマニュアル撮影が楽しいんだと気づかせてくれました。

4. さいごに

ということで、これだけ書いて結論はX-T1が好きということに。

性能的には大幅に進化しているからこそ、8年前にデザインとして完成していた気がして。それはすごいことだな、と改めて感じました。

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そして、シルバーの色味にも少し不満がありました。これなら、ブラックでも良かった気もしています。X-T1と比較できた、と考えたら良いかな。逆に、性能アップさせて個体のサイズを抑えたことはきっとすごいことなんですよね。

あと、MADE IN JAPANの刻印はどこに行ったんですか?

でも、グリップ感や全体の性能アップは確実なので。ここから数日かけて、撮影面の進化を感じてみながら追記したいと思います。

性能面では仕事にも使いやすく、デザインも好きなX-Tシリーズ。あとは、僕に馴染んでくれるかどうか。多分、大丈夫な気はするのですが。この記事を書きながら「大阪の富士フイルムギャラリーでGFXとX-H2触りに行こうかな。」なんてことも思いました。

富士フイルムは奥が深い。

[2022.12.15 追記]

なんだかんだ、使いやすくて好き。XF16-55mmより大きいレンズには追加でグリップが必要かも。

[2022.12.30 追記]

性能面で言えば、間違いなくいい機種でした。

純正グリップを使うとX-H1くらいしっとりと右手全体でホールドできました。そしてGFXやX-H2も触った結果、X-T5のサイズ感とフィーリングが一番僕にあっていました。よかった。

[2024.02.01 追記]

HDMIで出力した状態では動画撮影時にフリーズします。1ヶ月経っても原因はわからず。外部モニターを利用しての撮影を検討している方は、X-H2をお勧めします。

動画撮影が増えたため、SmallRigのケージを使い始めました。その矢先にカメラを道路に落としたのですが、ケージが守ってくれたので今後もお守りとして採用しそうです。ありがとう、SmallRIg。

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