写真撮影の楽しさを再発見。FUJIFILM『X-Pro3』のコンセプトが大好きだ。

X pro 3 カメラ
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どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。

ニュースが流れてきました。中々、最高なニュースです。僕が大好きなカメラメーカーの富士フイルムが、フラグシップモデルの発表会を告知してきました。9月21日18時現在で、正式発表まで残り31日。YoutubeLiveで発表されたその驚愕の外観を見ていきましょう。

いや、外観と言うより背面を見ていきましょう。

目次:

  1. X-Pro3に、背面液晶が見当たらない。
  2. え。あるじゃん背面液晶。
  3. ファインダーを覗いて撮る楽しみ。
  4. 写真撮影の再定義。「フィルムシミュレーション固定で撮る」
  5. ボディカラーは三色展開。
Fujifilm Youtube Live

1. X-Pro3に、背面液晶が見当たらない。

画像引用:fujifilm Youtube Live

中々に、衝撃的な背面デザイン。

小さな液晶というか小窓には、撮影設定の表示のみ。いつもなら撮った写真を確認するはずの液晶がなくなっています。この小窓にはもう一つ面白い機能があるのですが、それはまた後で。

*

僕がこの背面デザインを見て真っ先に思い出したのが、ライカから2014年に発売されたライカM Edition 60です。共通する思想を感じたので、先に紹介。

ライカM Edition 60

画像引用:デジカメwatch

ご存知ですか、このモデル。さすがライカのシンプルデザイン。綺麗ですね。そんなカメラの背面が、コチラ。

画像引用:デジカメwatch

背面にあるのはファインダーとISO感度ダイヤルだけと言う潔さ。当時驚きました。このカメラはAudiとコラボした限定モデルで、中々に尖ったデザインから600台限定生産だったそうです。

カメラの開発者は、液晶を無くした理由を次のように話しています。この思想が面白い。

カメラの主流がデジタルになってから、ユーザーがカメラに目線を落として操作している時間が長いことに気付き、「いっそ取っ払っては」と考えたのだそうだ。

英語にはChimping(チンピング)という表現があるという。デジタルカメラで撮影しながら、1枚撮ってはモニターで確認し、また撮ってはモニターを確認……というスマートでない様子を指す。
一方ライカM60は、試し撮りを確認する液晶モニターすらないので、撮ったらパソコンに取り込んでみるまでわからない。いわば「アンチ・チンピングカメラだ」と笑う。

引用:デジカメwatch 独ライカカメラ社キーマンインタビュー

この遊び心にすごくワクワクしました。

僕の祖父が撮っていた頃のフィルムカメラは、現像するまで分からなかった。だからこそ現場をしっかり見て、ISO感度が固定されたフィルムに対して絞りとシャッタースピードと露出を操作して、やっと一枚写真を撮る。これが、カメラで写真を撮る根っこにある楽しみ方だと僕も感じています。

最近はデジタルカメラで便利になり、「とりあえず撮って、あとは帰ってパソコンでいろいろと調整して…」なんて簡単に出来るわけです。僕はこの姿勢に疑問があって、写真とお絵かきの境界線が曖昧になっている感覚。どちらが良い悪いの話ではないのですが、どちらの技術も必要な場所があるのでここからは趣味の話ですね。

ライカM10-D[ 画像引用:Leica公式]

2018年に後継機「ライカM10-D」が登場したのは、この「撮った写真は家に帰るまで分からない」という撮影スタイルに共感した層が居たということ。富士フイルムも、ここにターゲットを絞ったようです。

2. え。あるじゃん背面液晶。

そんな思想にワクワクしていたらドーン

画像引用:fujifilm Youtube Live

あるじゃん、電子モニター!

これはなんというか、流石日本メーカーだなと思いました。2つの思想をバランスよく両立させる技術が高い。ユーチューブライブでは「箱根で閃いた」みたいなことを言っていましたが、このまま180度まで開くのでカメラマンからは「持ち上げた時の撮影に助かる」ってコメントされていました。

画像引用:fujifilm Youtube Live

いやぁ、流石フジフイルムさんです。

3. ファインダーを覗いて撮る楽しみ。

とはいえ、通常は隠してある電子モニター。そのため重要になるのがファインダー。前機種から画角調整や遅延減少など大きく進化しているそうです。

光学ファインダー / 画像引用:fujifilm Youtube Live

「より精細でノイズが少なく、広い範囲で見える。」

電子ファインダー / 画像引用:fujifilm Youtube Live

「高解像度、高コントラスト、広い色彩階調、明るさ、高フレームレート。」

この辺りは、正統進化ですね。富士フイルムの強みである、光学と電子を組み合わせるハイブリッドビューファインダーは、良いですよ。

4. 写真撮影の再定義。「フィルムシミュレーション固定で撮る」

背面小窓のもう一つの機能が「フィルムシミュレーション常時表示」です。

画像引用:fujifilm Youtube Live

面白い。

今までいくつもの素晴らしいフィルムシミュレーションを開発してきた富士フイルムだからこそ、作れた機能。フィルムカメラで撮る時フィルムが固定されているように、フィルムシミュレーションを使って自分からフィルムを固定する機能。しかもこの液晶は「電源を切っても表示される」という省エネタイプの液晶らしい。

新しい『撮影スタイルの提案』好きだなぁ。

さらに新たなフィルムシミュレーションが追加されるそうです。それが、コチラ。

『Classic Neg.』

画像引用:fujifilm Youtube Live

詳しくは、また発表後の作例ですね。楽しみ。

5. ボディカラーは三色展開。

画像引用:fujifilm Youtube Live

僕がX-T1で惚れた特別色のグラファイトシルバーエディション。その後X-Pro2でも登場していましたが、今回は3色展開。しかも「チタン」がボディに採用されるようです。質感よさそう。

***

ということで。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

正直に言うと、僕は「X-T1」のデザインが好きなのでProシリーズを使う予定はありません。ですが、今回のコンセプトは素晴らしいと思います。写真を撮る楽しさを再発見できる『撮影方法の提案』が、富士フイルムというカメラメーカーから打ち出されたことに感動しています。

丁度昨日、APPLEからiPhone11Pro Maxが登場し、10万円クラスのレンズ性能を持つような写真がスマホで撮れる時代になりました。だからこそこのタイミングで、撮り方の提案なのが嬉しい。

カメラを片手に、ファインダーを覗いて写真を撮る楽しみ。機能競争から逸脱したデザインと提案。

どうやらこれからも、僕は富士フイルムが大好きみたいです。正式発表会が楽しみです。

**追記:2019.11.29**

ついに、発売されました。ワクワク。

新製品レビュー:FUJIFILM X-Pro3(実写編) X-Pro2ユーザーが新機能を徹底検証
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それでは、また。

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