どうも、ミツヒコ(@monotolife)です。
本来なら2月末からのカメラ見本市「CP+」で発表予定だったFUJIFILMの最新ミラーレス一眼『X-T4』。
僕はシリーズ初代のX-T1を5年以上使っています。デザイン、写り、シャッターフィーリング、全てを満たしてくれるカメラ。そんなカメラの後継機、発表前からずっと気になってました。
そして速報含めて1週間、いろいろと情報を見てきました。
そんな今の僕がこの最新モデルに買い替えるかと聞かれたら、個人的には買い替えません。全てがスペックアップした良い機種なのになぜなのか。そのことを含め書いていきます。
目次:
- 手ぶれ補正機能を含む機能の大幅向上
- 動画性能にも配慮したバリアングル液晶
- ところでX-T4は誰に向けたカメラなのか
- さいごに
1. 手ぶれ補正機能を含む機能の大幅向上
遂に、X-Tシリーズで初めてのボディ内手ぶれ補正が採用されました。
レンズ内手ぶれ補正と併せて最大で6.5段分。1秒シャッターも気軽に撮れそうな性能です。カメラマンにとってはとても嬉しい機能。
手ぶれ補正の強さについては富士フイルム公式が、レンズとの併用による手ぶれ補正量を記載しています。今までは最上位機種『X-H1』にのみ採用されていた手ぶれ補正機構も、より強力になっているのがわかります。
ただ、今までフラグシップモデルの位置づけだったX-H1が、なんだか少しかわいそう。
今ではX-T2よりも安価に売られています(2020年3月4日現在)
手ぶれ補正機構を搭載して、上部の情報量を高めた剛健なモデルが2年で半額以下。確かに大きくて重量もあるのでX-Tシリーズの方が汎用性は高いのですが何とも、哀しい気持ちになりますね。
2. 動画性能にも配慮したバリアングル液晶
動画需要が増えている昨今で特にYoutuberに朗報のバリアングル液晶。レンズ側まで回せるため、自撮りにも対応しています。手を上に伸ばした時にも、便利。とはいえ僕は、チルト液晶の方が好きです(その場では上下に動かないから)
さらに動画性能も向上。
特に「STILL」「MOVIE」の切り替えスイッチがシャッター横のダイヤルに併設されていて、メニューも特別設計。写真専用機から、写真と動画の併用機になったみたいですね。
いよいよ、X-H1の出番がなくなるのは良くわかります。
3. ところでX-T4は誰に向けたカメラなのか
ここまでをまとめると
- 手ぶれ補正搭載
- 動画性能向上
- バリアングル液晶
- 不変の外観デザイン
と、最高なカメラに見えます。
でも、なぜかワクワクしなくなってしまった僕が居ます。その理由をいろいろ考えた結果、「写真を撮る楽しみ」から遠ざかったからかなと感じました。
写真は、本来メカニカルなフィルムカメラでも撮れる手軽なものです。それが、気付いたら「画質」「手ぶれ補正」「高感度」「動画」・・・と機能を追求しているカメラメーカー。
もちろん、それも大切。僕がX-T1を買った理由は「優秀なファインダー」とデザインの兼ね合いが購入の決め手でした。
そんな5年以上前のX-T1でも、素敵な写真はたくさん撮れます。AFが遅かったり、高感度に弱かったり、ホワイトバランス調整が難しかったりいろいろありますけどね。
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改めてX-T4を見るとなんだか、機能競争ですぐに古びていくような気がします。それが、たぶん僕が買いたいと思わない理由。
4. さいごに
ここまで書きましたが、商業的に見ればX-T4はベストバイだと思います。
特に作品を「作る」人や、動画と写真の兼ね合いをしていきたい人。僕も動画を撮りたいので、そういう意味ではめちゃくちゃ欲しいのが本音。
でも、「写真家」が買うカメラではない気がしたので今回の記事を書きました。もっとシンプルでいてほしい。X100シリーズが愛されている理由はそこに在る気がしています。まぁ、写真専用ならX-Pro3にしなさいってことかな?でも、レンジファインダースタイルは苦手です。
皆さんは、どう考えますか?よかったらコメントお待ちしております。
***2020/06/22追記***
結局、X-H1を購入しました。重いけどカッコイイ。ただ、電池は持たないです。
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それでは、また。
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